生前整理

終活年賀状で負担を軽減!年賀状はもう出しません

人生の終わりを見据えて身の回りを整理するのが終活です。

それは、不要なものを捨てたり、エンディングノートを作成するだけに留まりません。

毎年恒例の年賀状も終活の大切な一つなんです。

老父
老父
今年は200枚ほど出したし、来る2019年に向けて同じくらいの枚数を準備しておるところじゃ。
ヒツジさん
ヒツジさん
毎年それだけの枚数の年賀状を送るのは大変ではないですか?
老父
老父
大変じゃが、だからこそ思いも伝わるというものじゃ。 最近では年賀状を出さずにメールなんかで済ませることも多いそうじゃなぁ。けしからん話じゃ。
ヒツジさん
ヒツジさん
それも時代の流れというものです。それでもデジタル年賀状なんかも流行っていて、新年を祝い、感謝の思いを伝えるという点においては現代でも無くなっているとは思いませんよ。
老父
老父
そんなもの年賀状とは言わんわい。一つ一つ心を込めて手書きしてこそ年賀状というものに意味が出てくるんじゃ。
ヒツジさん
ヒツジさん
大変だということはおじいさんもわかってはいるようですが、なかなか頑固で困ったものです。おじいさんにも終活年賀状の必要性を理解してもらえるように説明していきましょう。

高齢者の約半数が終活年賀状を受け取ったことがるという現実

 実はこの終活年賀状、昨日今日に始まった習慣ではありません。

以前より、一つのけじめとして終活年賀状を出す方は多かったのです。

そして、終活年賀状を受け取った方の反応で一番多いのが、「そういう方法もあるのかぁ」、「〇〇さんもこれで随分とラクになるだろうな、自分も来年はそうしよう」というもので、その考えに賛同したり、翌年から実践される方が多いというのがその特徴となっています。

終活年賀状を出す理由や一番多い要因

終活年賀状を送る理由として多いものを抜粋します。

  • きれいな字が書けなくなった。
  • 多くの年賀状を書くことや作成することに疲れた。
  • 年賀状を購入する金銭負担を無くしたい。
  • 返事が来ないことや、返事を期待することに疲れた。
  • 付き合う範囲を見直した。
  • 退職して一定年数経過しており、恒例化している習慣に区切りをつけたい。
  • 古希など区切りの年齢を迎えたため。

こうしてその理由を挙げてみると、なるほど納得のいくものばかりです。

みなさんはどのように感じましたか?

金銭的にもしくは体力的な要因に起因することは想像出来ましたが、年賀状を送るという行為の裏には、きちんと返事がもらえるという想いがひそんでいるということには気が付きませんでした。

確かにそうですね、送りっぱなしの一方通行では送り手のモチベーションは低下するばかりです。

老父
老父
言われてみればわしにも心当たりがあるぞ。1月が終わろうかという頃になって返事の来てない友人のことが気になって「わしの年賀状は届いておらんか?」と確認の連絡を入れることなど珍しいことではないのぉ。
ヒツジさん
ヒツジさん
それではおじいさんも気苦労が絶えませんねぇ。

終活年賀状の正しい書き方や例文を紹介

終活年賀状を作成するにあたってはいくつかのポイントがあります。

それというのも、ある意味では「あなたに毎年送っていた挨拶をやめさせていただく」という宣言にもなりますので、受取側が不快になることだけは避けたいものです。

押さえておきたい書き方のポイント

あなたとは絶縁します!ということではありませんし、相手にそのように受け取られないようにすることが一番重要です。あくまで年賀状を辞めるだけだということを明確にしましょう。

1・やめる理由を書きましょう。
例)高齢になり、筆を持つことが困難になってまいりました。

2・今回で辞退する旨を明確に記載しましょう。
例)年始のご挨拶状をご遠慮させて頂きます。

3・これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
例)これまでのご高配に厚く感謝申し上げます。

高齢者だけが対象ではない終活年賀状、働き盛りにこそ活用してほしいその理由とは

終活年賀状というと高齢者だけが行うもののようなイメージを持ってしまいがちですが、一般的な終活と同様に40代~くらいの方も十分その対象となります。

終活年賀状を送ることによって、友人関係や、親族間で行ってきた従来の年賀状から、電話やメール、SNSを活用した簡単な挨拶にシフトし、会社関係の方のみに年賀状を送ることでその負担は随分と軽減されることでしょう。

また、40代~からそのような人間関係の整理を進めることは、その先に待つ生前整理や終活全般に前向きに働くことは間違いありません。

終活年賀状を受け取った場合の対応を知りたい

老父
老父
なるほど、ここまでの話を聞くと“終活年賀状”というものが在ってもいいかもしれんのぉ。ただ、ひとつ気になるんじゃが、“終活年賀状”を受け取った場合はどのようにしたらいいんじゃ?
ヒツジさん
ヒツジさん
おじいさんの質問はごもっともですね。 それでは“終活年賀状”を受け取った側の対応を考えてみましょう。

基本的には受け取った側の気持ち次第という事になります。

その方から年賀状が来ることはもうありませんが、自分の気持ちとしてお世話になったあの方に年賀状を出し続けるというのは間違った行いではありません。

また、相手に気を遣わせるという観点からこちらからの年賀状も遠慮するという考えも正しいと言えます。

どちらにしても、年賀状に一言添えることが大切です。

例えば、返事は不要である旨を明記するであるとか、その方の負担や意思に賛同して、自分からの年賀状も送らないことをひとこと添えるだけでお互いに嫌な気持にはならないはずです。

まとめ

今まで毎年行っていた習慣に終わりを告げることは簡単な事ではありませんね。

ですが、簡単なことではないからこそ、その慣例を辞めた際には大きな変化が訪れます。

今回の終活年賀状で言えば、それは“ゆとり”です。

年末に膨大な数の年賀状を作成しなくていい。

さらには、もう何年も顔を合したことの無い知人からの返事を待つ必要もなくなるのです。そうしたことで生まれる時間や心のゆとりで、新しい何かにチャレンジしてみるのも良いものですよ。