自分史というと、立派な本を作るもの、長い年表を書くものと思うかもしれません。
しかし、老後に楽しむ自分史は、もっと気軽でかまいません。子どもの頃の思い出、昔住んでいた町、好きだった歌、家族旅行、仕事の失敗談、よく作った料理。そうした小さな記憶を書き留めるだけでも、自分らしい記録になります。
自分史・思い出ノートは、人生をきれいにまとめるためではなく、自分の記憶を家族や未来の自分に渡すためのノートです。
この記事では、自分史や思い出ノートを楽しく始める方法、書きやすいテーマ、写真や手紙との組み合わせ方を紹介します。
自分史は年表でなくてもよい
自分史を書くとき、最初から生まれた年、学校、仕事、結婚、家族と順番に整理しようとすると、手が止まりやすくなります。
年表形式が好きな方はそれでもよいですが、苦手な方は思いついたテーマから書いてかまいません。
たとえば、こんな書き方があります。
- 好きだった場所だけを書く
- 思い出の食べ物だけを書く
- 家族旅行のことを書く
- 昔の仕事の話を書く
- 忘れたくない人のことを書く
- 写真を一枚選んで、その説明を書く
順番どおりでなくても、短くても、本人の言葉で書かれていれば十分です。
思い出ノートに書きやすいテーマ
何から書くか迷う場合は、次のテーマから選んでみましょう。
- 子どもの頃に遊んだ場所
- 通っていた学校や通学路
- 初めて働いた日のこと
- 家族とよく食べた料理
- 昔住んでいた家や町
- 好きだった歌、映画、本
- 忘れられない旅行
- 大切にしていた持ち物
- 家族に伝えたい昔話
一つのテーマにつき、数行だけでもかまいません。たくさん書くより、続けられる形にすることが大切です。
写真を使うと書きやすい
思い出は、何もないところから思い出そうとすると難しいものです。
そんなときは、写真を一枚選んで、その写真について書いてみましょう。
写真を見ながら書くこと
- いつ頃の写真か
- どこで撮った写真か
- 一緒に写っている人は誰か
- その日の出来事
- 今見て思うこと
写真の裏に直接書くのが心配な場合は、ノートに写真番号や説明を書いておく方法もあります。
写真整理と一緒に進める場合は、以下の記事も参考になります。
自分史を楽しく続けるコツ
自分史は、完成させようとすると負担になります。楽しみとして続けるなら、ゆるいルールで始めましょう。
一日一行でよい
毎日長く書く必要はありません。
「今日は昔の駅前を思い出した」「母の作った煮物を思い出した」だけでも、あとで読み返すと記憶の入口になります。
きれいに書こうとしない
字が曲がっても、文章が途中で終わっても問題ありません。
自分史は提出物ではありません。読みやすく整えるより、思い出が消えないうちに残すことを優先しましょう。
家族に聞いてもらう
書くのが苦手な方は、家族に聞き書きしてもらう方法もあります。
「昔の家はどんなところだった?」「若い頃、何が好きだった?」と聞いてもらうだけで、思い出が出てくることがあります。
手紙や一筆箋と組み合わせる
自分史を書いていると、「これはあの人に伝えたい」と思うことが出てくるかもしれません。
そんなときは、ノートとは別に一筆箋や手紙にして渡すのもよい方法です。
たとえば、孫には昔遊んだ話を短く書く。子どもには、子育て中の思い出を書く。友人には、昔一緒に行った場所の話を書く。
手紙や一筆箋の楽しみ方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
思い出ノートに残すと家族がうれしいこと
家族にとってうれしいのは、立派な経歴だけではありません。
むしろ、本人しか知らない小さな話の方が、後から大切な思い出になります。
- 家族の名前を決めた時の話
- 昔の家の間取りや暮らし
- よく作った料理の思い出
- 若い頃に好きだった服や音楽
- 家族旅行で覚えている場面
- 大切にしている品の由来
こうした話は、家族が後から聞こうと思っても聞けないことがあります。思い出した時に少しずつ書いておきましょう。
終活ノートとの違い
終活ノートは、家族が困らないように情報や希望を整理する実用的なノートです。
一方で、自分史・思い出ノートは、気持ちや記憶を残すためのノートです。
どちらが正しいというものではなく、役割が違います。
- 終活ノート: 家族が確認する情報を整理する
- 思い出ノート: 自分の記憶や気持ちを残す
実用的な情報は終活ノートへ、思い出や家族に伝えたい話は思い出ノートへ、と分けると書きやすくなります。
関連記事
自分史や思い出ノートは、手紙、写真整理、老後の楽しみ方と相性がよいテーマです。
まとめ 自分史は楽しく短く始める
自分史・思い出ノートの始め方について解説してきました。
- 自分史は年表形式でなくてもよい
- 写真や思い出の品を見ながら書くと始めやすい
- 一日一行、数行だけでも記録になる
- 家族に聞き書きしてもらう方法もある
- 終活ノートとは別に、思い出を楽しむノートとして作ってよい



