終活

遺影写真は冗談にできるうちに撮影しておこう

遺影写真なんて、まだ必要ない!そう思いますか?必要が迫って撮ろうと思った時には遅いんです。

ギリギリの状況で撮影する遺影写真なんて洒落になりません。遺影写真は、最後に残す大切な1枚です。

入院→余命宣告→遺影写真撮影

本当に洒落になりません。

老婆
老婆
確かに、弱った自分が最後の写真というのは悲しいね
ヒツジさん
ヒツジさん
お子さんが遺影写真撮れば?って冗談で言えるうちに撮りましょう

そうならないためにも、遺影写真は冗談にできるうちに撮る必要があるのです。
遺影写真なんて!という言葉が出たときには、1度写真を撮りましょう。
なぜなら、周りの人が、遺影写真がそろそろ必要だよね?と思っているからです。
また、元気だからと、拒むのであれば旅行やイベントで撮影の機会を作るのも方法でしょう。

今回は、そんな遺影写真の撮るタイミングや、撮る場所などをわかりやすく紹介していきます。また、終活で必要なエンディングノートも解説していくので、しっかり理解して実行するようにしましょう。

遺影写真はいつ撮ればいいの?

老婆
老婆
写真なら前に家族で一緒に撮ったよ
ヒツジさん
ヒツジさん
家族写真は引き伸ばしとかピンボケなどがあるからおすすめしませんね
老婆
老婆
なら、いつ撮ればいいんだよ
ヒツジさん
ヒツジさん
それは、今からしっかり説明していきますね

遺影写真を撮る際は、遺影写真用に一人が写っている写真を用意した方がおすすめです。
家族写真だと、そもそも正面を向いていない可能性があります。

また、遠い場合は大きな写真に引き伸ばすため画質が荒く、見栄えもよくありません。そのため、遺影写真を綺麗に撮りたい人は特に一人で専用に撮った方が良いのです。では、いつ撮るのがベストなのでしょうか?

ベストなタイミングは「しっかり歩ける元気なとき」と「10年ごと」になります。まず、遺影写真はしっかり歩けるくらい元気なときに撮っておくべきでしょう。

まだ、死なないから大丈夫と思う人もいます。しかし、体の自由が利かなくなることは高齢者に限った話ではありませんよね。

もし、写真を撮ることができない状態になった場合遺影写真を撮る方法も限られます。写真が撮れたとしても、笑顔が撮れる補償はありません。

遺影写真は、最後の1枚で残された人が常に見られるものです。苦痛で歪んだ顔を毎日、息子や娘に見せたくはないですよね。

そのため、笑顔で撮れる状態が元気で歩ける状態のときというわけです。もっと言えば、素敵な笑顔が出せるときともいえるでしょう。

また、遺影写真の理想年齢は、亡くなったときよりも10歳若い写真となっています。2018年では、医療が発達し90歳の人も多い傾向があるのです。

90歳の写真を遺影写真に使えば、リアルですが10年前の方が素敵な笑顔をしているかもしれません。90歳のときの方が素敵だ!となれば、その場で撮った写真でも問題ありませんが、10年前の写真を撮り損なうと写真は1枚も残っていないのです。

そのため、10年間隔で元気な写真をストックしておくと、いざというときに安心でしょう。

また、10年ごとに写真を撮れば遺影写真に使う一番良い笑顔を選ぶこともできます。できるだけ、素敵な1枚を残しておくためにも、最低でも10年ごとに遺影写真用の1枚は撮っておきましょう。

でも、中には遺影写真と聞くと固くなに拒む人もいますよね。そんな時は、古希や喜寿、記念日を有効活用しましょう。

正直、撮り慣れていない人からすれば、写真に写るのは恥ずかしいものです。そのため、周囲の人はタイミングを作り出す必要があります。その、おすすめが古希や喜寿、記念日というわけです。

古希は70歳、喜寿は77歳、傘寿は80歳とタイミングとしても最適でしょう。さらに、誕生日も加えれば10年以内に一人で写真に写ることは簡単です。

撮影するのが、苦手な場合はカメラマンを呼ぶか、七五三などのタイミングで写真館へ足を運ぶと良いでしょう。

タイミングを見計らって、できるだけ多くの遺影写真を集めておくのをおすすめします。

遺影写真の服装や背景はなんでもいい?

老婆
老婆
遺影写真は正装じゃないとダメなんかい?
ヒツジさん
ヒツジさん
それは、遺影写真を撮る人が決められますよ!
ヒツジさん
ヒツジさん
最後の1枚ですから、何も来ても構いませんよ
老婆
老婆
それかね。なら、暑いけぇシャツがえーわ
ヒツジさん
ヒツジさん
それはちょっと・・・

遺影写真の服装は、正装や着物が一般的とされていました。また、背景も服装にあったものが選ばれています。

しかし、絶対に正装や着物を着て、背景も決められないってことではありません。そもそも、なぜ、遺影写真に正装や着物が使われるか知っていますか?

それは、遺影写真を用意していない人が多く、免許証などピシッとした写真で代用することがあったためです。免許証などの写真に合う服装は、スーツや着物が合成するには一番ピッタリといわれています。

そのため、写真の加工業者では、遺影写真用のスーツや着物の加工テンプレートを常に準備しているので、「正装や着物」が主流とされているのです。つまり、遺影写真を自分で撮る人は、好きな格好をして良いことになります。

遺影写真で、重視したいのは人柄が出る色や背景を使うことです。写真を見て、あの人は花が好きだった、赤色が好きだったと思い出すことができる服装や背景がベストとなります。

ただし、入院中の服装や背景、薄衣過ぎる服装は少し的外れとなってしまうので注意も必要です。

好きな物、好きな色などを参考に、考えた上で写真を撮りましょう。また、周りの人も撮影者の趣味・特技・好きなもの・好きな色などを日頃から把握しておくのも大切です。

人は、いつ何があるか分かりません。そのため、写真を作るのが、周りの人のみの場合も予想されます。これで、いいやはとても失礼ですよね。

一生に1枚の大切な写真だからこそ、最高に1枚にするためにも撮影者の特徴は普段から把握しておくことをおすすめします。

遺影写真はどこで撮るのがベスト?おすすめ4選

老婆
老婆
どうせ撮るなら、綺麗に撮って欲しい
ヒツジさん
ヒツジさん
そうですよね。遺影写真はどこで撮れると思います?
老婆
老婆
そりゃ、娘に撮ってもらうのいね
ヒツジさん
ヒツジさん
それは良い方法です。でも、娘さんが忙しかったらどうしましょう
老婆
老婆
諦めるしかないね
ヒツジさん
ヒツジさん
大丈夫ですよ。遺影写真を撮る方法はたくさんありますから

遺影写真を撮る場所や方法は、写真へのこだわりなどで変わってきます。素敵な1枚が撮れれば良いので、自宅でも構いません。

でも、もっとクオリティを重視するなら、保管を誰かに任せておきたいなら、と重視するポイントに合わせて遺影写真をお願いする方法もあります。

今回は、遺影写真を撮るならここ!おすすめの場所を4つ、メリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。

自分で撮る

自分で撮るのは難しいと思う人も多いのではないでしょうか?
確かに、手に持って撮るとピンとが合わないなどの問題が出てきます。
でも、三脚に固定すれば一眼レフだとかなりクオリティの高い写真を撮ることができるのです。

メリット

自分たちで好きな場所・好きな時間に自由度の高い写真を撮ることができます。家族旅行などで写真を撮れば、遺影写真と言わなくても自然な笑顔に出会えるかもしれません。

また、撮る人が家族なので気兼ねなく何枚でも写真を撮ることがメリットといえます。

デメリット

一眼レフは約5~6万円するので、単発なら写真屋さんにお願いした方が安いでしょう。また、スマホなどで撮影すると画質が荒くなりクオリティが下がってしまいます。

さらに、家族で集まる機会がない家庭には旅行に行く機会もないかもしれませんね。手間と時間がかかってでも、遺影写真にこだわりたい人は、自分で撮ることをおすすめします。

写真館で撮る

特別な写真を撮る方法として、最も親しみがあるものが写真館ではないでしょうか。写真館では、冠婚葬祭、七五三などさまざまな機会で利用するためクオリティの信頼度が高い傾向があります。

確かに、どんなに一眼レフを使ってもプロと素人では、クオリティに大きな差が出るもの当たり前のことです。

では、具体的なメリットとデメリットはなんなのでしょうか。

メリット

大型の写真館だと、メイクや衣装合わせまでやってくれるので手ぶらで行くことも可能です。そのため、事前に用意する時間が取れない人や、面倒な人にもおすすめの方法といえます。

他にも、撮り終わったデータを店舗で保管してくれるサービスや、焼きまわしもお願いできるので、自分で管理をする必要もありません。

もし、焼きまわしをした写真をなくしても、何度でも現像してくれるので安心です。

デメリット

メイクアップから衣装まですべてをお願いすると、2万円~4万円の費用がかかります。遺影写真は、10年ごとに撮った方が良いとされているので費用は自分で撮るより高いでしょう。

しかし、自分でメイクや衣装を揃えれば、撮影のみで5,000円~7,000円なので安くすることも可能です。

次に、写真館によって、クオリティやサービスにムラがある点も注意が必要となってきます。

残念ながら、すべての写真館で最高に1枚に巡り合えることは難しいでしょう。なぜなら、プロとはいえ写真館によって腕前が全く違ってくるからです。

当然、自分の思い通りの写真が撮れないケースもあります。その場合は、数店舗を巡ることになるので、当たりハズレがあるのも事前にしっておく必要があるでしょう。

腕前を見分けるポイントは、外観のサンプル写真を確認しましょう。そのサンプルの中に、自分に合った写真があれば素敵な1枚を撮る可能性はグンと上がります。

また、店舗のサイトからサンプルを見ることもできるので、遺影写真をお願いする前に写真館の腕前を把握しておくことも必要です。

葬儀会社で撮る

葬儀会社でも、遺影謝写真を撮ることが可能です。

葬儀会社の提携した、カメラマンにお願いするのでプロが撮影をしてくれます。また、専属のメイク担当やスタイリストも付いてくれるので、すべてお任せしたい人におすすめです。

メリット

葬儀会社にお願いすれば、手ぶらで行っても問題がありません。写真館では、小規模な店舗だと撮影だけの場合もあります。

そのため、メイクや髪型のセットをプロにお任せしたい人は、葬儀会社の方が確実でしょう。

また、葬儀会社ではときどき嬉しいキャンペーンも実施しており、1万円前後ですべてをお願いできます。

キャンペーンを良きタイミングと思えば、手間もかからず安価にすみ、尚且つクオリティも補償されるのでおすすめです。

デメリット

葬儀会社も写真館同様、腕前にはムラがあります。しかも、写真館よりもひどい腕前の場合もあるので非常に注意が必要です。

最悪、お願いして後悔することにもなりかねません。そのため、事前に腕前を確認しておきましょう。

確認方法は、葬儀会社のスタッフにお願いすれば、サンプルを見せてくれます。間違っても、即決でお願いすることは避けましょう。

出張写真撮影サロン

出張写真撮影サロンでは、自分で撮影スタジオへ行かなくても業者が指定した場所に来てくれる方法です。そのため、元気だけど足が悪い人は、病院から出られない人におすすめとなります。

やはり、病院でパシャパシャ写真を何度も撮るのは気が引けますし、ライトでピンボケしやすくなってしまうのです。

一方、出張サロンを活用すれば素早く、クオリティの高い写真を撮ってくれるので安心!枚数も、20~30枚前後撮ってくれるので、素敵な1枚が見つかりやすいでしょう。

メリット

撮影後は、その場で一緒に気に入った写真を選ぶことができます。

また、修正技術に長けているので背景や服装の加工もお願いが可能です。さらに変色や退色に強いラミネートに入れてくれるので、保管にも安心な点も嬉しいメリットといえます。

プランも金額に合わせてさまざまあり、2万~3万円前後で比較的安いといえるでしょう。

デメリット

住んでいる場所によっては、出張ができないケースや交通費を負担するケースがあります。

そのため、事前に出張が可能か、費用はかかるのかを調べておきましょう。

また、指定枚数以上の撮り直しができるか、わからないため見積の段階で事前に聞いておく必要があります。

遺影写真だけじゃない?エンディングノートの重要性

老婆
老婆
写真だけじゃなくて、思い出を何かに残せないかい?
ヒツジさん
ヒツジさん
思い出ですか?それならエンディングノートがおすすめです。
老婆
老婆
エンディング・・・?それはなんだい?
ヒツジさん
ヒツジさん
それでは、今から詳しく説明しますね

遺影写真のほかに、自分を残すための方法がエンディングノートです。

エンディングノートは、終活では欠かせない必需品となっています。書く内容は、買ったエンディングノートで多少違いますが、プロフィールから始まり、財産の見直しまでを文字で書き残すことが可能です。

つまり、ただの思い出ノートだけではなく、遺産相続の配分にも関わってくるということになります。

さらに、希望の葬式や納骨などの方法を詳しく描いて置けば、残された人もエンディングノートを見ればスムーズに手続きを済ませることもできるのです。

エンディングノートは元気なうちに、ある程度書き始めるのをおすすめします。

しかし、エンディングノートと遺言書は別物だという認識を忘れないようにしましょう。
エンディングノートには、公的能力はありません。

つまり、遺言を残す場合は、エンディングノートとは別に遺言書が必要ということです。
間違って遺言をエンディングノートに書いて、亡くなった場合は遺言とは認められないので注意が必要です。

そのため、エンディングノートと遺言書は、別々に同じ場所にしまっておくと分かりやすいでしょう。

遺影撮影は元気なときがベスト!最後の1枚を最高の写真にしよう!

遺影撮影は、早めに撮っておくことをおすすめします。何もイベントがないときに、写真を撮るのはメイクや髪のセットで面倒なのでいやだ!それも、もっとも理由でしょう。

でも、元気なうちに撮っておかないと、いざというときに撮れないケースも出てきます。そうなると、大昔の免許証や大人数で撮った写真の引き伸ばしと、クオリティがだいぶ落ちる結果となってしまうのです。

最初にも言いましたが、ギリギリの遺影撮影は洒落にならないという意味がわかったのではないでしょうか。

遺影写真やエンディングノートは、終活最後に大仕事であり、責任でもあります。残った家族が困るような展開にならないためにも、できることは早めに取り組むことが大切です。

また、周りの人も諦めず、積極的に遺影撮影の機会を作ったり、エンディングノートを買ってあげたりと家族で取り組むことも必要でしょう。

時間には、限りがあります。その中で、家族一緒に素敵な遺影写真の残してみてはいかがでしょうか。