仏壇

お仏壇の賢い買い方 仏壇を安く買う値引きのコツや購入時期

仏壇を安く購入する方法をお伝えする前に、先ずは仏壇業界の話をしましょう。

最近では少なくなったように思われますが、「製造直売」という広告を目にすることがあります。しかし、本当に製造直売をしている仏壇店は全体の10%にも満たず、残りの90%は仕入仏壇の販売をしているということになります。

売価の基準としては掛値率300%が普通で、30万円で仕入れた仏壇の販売価格は120万円くらいが当たり前の業界です。

お仏壇の価格はボッタクリ?

老婆
老婆
仏壇って高いのねえ。坊主丸儲けというけど仏壇店も丸儲けじゃないか。
ヒツジさん
ヒツジさん
必ずしもそうとは言えないんですよ。仏壇は耐久消費財でもあり、回転率の低い商品の一つとして分類されています。
個人経営の仏壇店などでは仕入れから10年経過した商品が店頭に並んでいることも珍しいことではないといわれています
老父
老父
10年も在庫しとったら、資金繰りも相当苦しかろう。異業種なら倒産するんじゃないか。
ヒツジさん
ヒツジさん
そうですね。それに加えて仏壇の販売は「定価」で行われることは少なく、値引き販売がよく行われています。なので、見た目の利益率ほどは儲かっていないことも多いです。
老婆
老婆
じゃあ、その値引きを狙って買うのが賢い仏壇の買い方ってことかねぇ。

仏壇販売の現場において値引きは当たり前

仏壇販売の現場で値引きは当たり前に行われています。

120万円の定価から20万円の値引きをすると考えた場合、販売店の利益は46万円となるわけですが、仏壇の商品回転率を考えた場合、それなりに適正であると思いませんか?

言い換えると、お仏壇の定価というのはかなり割高であるので「値引きありき」という部分は覚えておきましょう。

さて、どうすれば仏壇を安く購入できるのかという本題ですが、先ずは購入時期です。

仏壇業界で一番大きな値引販売は正月の初売り

多くの仏壇店が正月の三が日に半額セールなどの大幅値引きを行っています

この際に注意したい点は、お目当ての仏壇が値引き対象商品であるかということです。

お店によっては限定品のみ半額で販売していることもありますので、注意してください。出来るならばセールの1ケ月前くらいに店舗を訪ね、好みの仏壇があれば価格を確認しておきましょう。

初売りの際は、半額セールの対象品でなくても、大幅な値引きをする場合もありますよ。

大手仏壇店であれば決算月にも大幅な値引きが期待

さらにもう一つの方法は、決算月や月末に購入するということです。月末はお店も販売員も売上目標達成に力が入ります。

老父
老父
近所の店には閉店セールとか改装売り尽くしとかやってる店もあるな

細かな部分ですが、納品して初めて実績とするお店もありますので、月末の2~3日前に購入するといいでしょう。

最後に他店と競合も忘れずに

仏壇も家電も同じです、高額な買い物をするわけですから、少しでも安く購入できるお店を探しましょう。

ヒツジさん
ヒツジさん
家電量販店巡りならぬ、仏壇店巡りですね。お仏壇は家電よりも高額なのでしっかりと値引き交渉をしましょう。

仏壇は一生に一度の買い物です!妥協しないで頑張りましょうね。

仏壇を安く買うポイント

・値引きされないお店では買わない
・大幅な値引きの時期を見定めて購入する

 

本尊(中尊・両祖師を含む)は菩提寺を通じて本山より下付してもらう

仏壇と仏具は仏壇販売店で一式調達が可能ですが、本尊(中尊・両祖師を含む)だけは菩提寺を通じて本山より下付を受けるようにしてください。

この場合、仏壇店にて事前に適正寸法を確認することを忘れないようにしましょう。

お仏壇を買い替える場合

仏壇を買い替える場合や、ご先祖がお祀りしてきた本尊が家に伝わっているのであれば少し状況が変わってきます。

本尊が掛軸であれば表装直しをすることで寸法調整が可能ですし、本尊が木製の仏像のときには小さければ台座の下に新しく別台を付ける、また、大きすぎる場合には台座を調整することで解決できます。

一方で、購入予定の仏壇と有縁の仏との調和が難しい時には新しく本山より下付を受けることに問題はありません。

ただし、古い本尊は一体安置の原則に基づき、新しい仏壇の開眼法要の時に併せてお寺にお願いして古い本尊の性根抜きをお願いしましょう

性根を抜いたものは仏壇に保管しても構いませんし、お寺でお焚き上げをお願いすることも出来ます。

※施主にとっても人生で一度きりの開眼法要もしくは性根抜きであると同時に、お寺にしても重要な法務となりますので、応分のお布施は必要となります。一例として、祥月命日の金額の10~12ケ月分は考慮すべきといえます。

みんなはお仏壇をいつ頃購入している?

購入に際しては家の新築、法事、葬式などが一般的です。

特に葬儀後の購入が多いようで、新仏のためにも忌明け(49日)までには仏壇を安置したいものです。それ以降のタイミングとしては一周忌や三回忌に合わせて仏壇を購入される方が多いようです。

著者:炉扇居士