電動爪削りで爪がうまく削れなくても、指を奥へ押し込んだり、爪や皮膚を強く押し付けたりしないでください。いったん使うのをやめ、説明書で使い方と対象となる爪を確かめましょう。皮膚などが巻き込まれたときは、無理に引き抜かず医療機関へ相談してください。
親の爪の手入れを手伝う家族は、使い方に加えて保管場所も確認しましょう。高齢者が使う製品を、遊びに来た子どもが手に取る場合もあります。
電動爪削りは、手動の爪切りとは使い方が違う
国民生活センターは2026年10月29日、電動爪削りの回転刃に皮膚や舌などが巻き込まれる事故について注意を呼びかけました。高齢者の使用中の事故だけでなく、保管していた製品を子どもが手にした事故も報告されています。
この注意喚起で扱うのは、本体の開口部の奥にある回転刃に爪先を当てて削る製品です。「電動爪切り」「電動爪やすり」という名前で販売されているものもあります。商品名だけで判断せず、持っている製品の構造と説明書を確かめてください。
爪先が指先からほとんど出ていない場合や、爪の曲がり方によっては、爪先が刃まで届かず十分に削れないことがあります。削れないときに「もう少し奥へ入れればよい」と考えて押し付けるのは避けてください。
使う前・削れないとき・使った後の確認
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| 使う前 | 説明書で対象の爪、当て方、電源の止め方を確認する。分からなければ型番を控えてメーカーへ尋ねる。 |
| 削れないとき | 強く押さず、いったん使用をやめる。爪の形や長さが説明書の条件に合うか確認する。 |
| 使っている間 | 開口部へ爪以外の皮膚や口などを近づけない。使い方が不明なまま試さない。 |
| 使った後 | 子どもの手と目の届かない場所へ戻す。机の上や手に取れる引き出しへ置きっぱなしにしない。 |
たとえば、親が「この指だけ削れない」と話したら、家族は押し付け方を強めるよう促さず、その製品の説明書を一緒に見てください。対応する爪や当て方が分からなければ、メーカーの窓口に製品名・型番を伝えて確認しましょう。
皮膚などが巻き込まれたら、引き抜こうとしない
巻き込まれた部分を無理に引き抜くのは避けてください。国民生活センターは、皮膚などが外れず、医療機関や救急隊が製品を分解して取り外した事例を紹介しています。自分や家族で引っ張り続けたり、取り外そうとして分解を試したりせず、医療機関へ連絡して状況を伝えてください。
連絡するときは、誰のどの部分が巻き込まれたか、製品が付いたままか、痛みや出血などの様子を伝えます。呼吸が苦しいなど緊急性が高いときは、迷わず119番へ連絡してください。相談先を探すために対応を遅らせないでください。
受診の必要性に迷い、緊急性が高い症状がない場合は、消防庁の全国版救急受診アプリ「Q助」でも、症状に応じた対応や医療機関を探せます。製品の販売店への問い合わせや188への相談を、けがの医療対応の代わりにしないでください。
家族で決めておく保管場所と連絡先
使い終わってすぐ戻せる場所を、本人と家族で決めましょう。手入れを手伝う人が複数いる場合も、説明書や問い合わせ先を同じ場所で見られるようにしておくと便利です。
| 項目 | 記入・確認欄 |
|---|---|
| 製品を特定する | メーカー:___ 製品名・型番:___ |
| 説明書 | 保管場所・公式ページ: ___ 一緒に確認する人: ___ |
| 保管場所 | 毎回戻す場所:___ 子どもが届かないか: ___ |
| 問い合わせ先 | メーカーの窓口:___ かかりつけ医の電話:___ |
家族やかかりつけ医の電話番号をまとめたいときは、高齢の親の緊急連絡先リストの作り方も使えます。けがが起きてから探さずに済むよう、本人にも見つけやすい場所へ置いてください。
製品の説明や購入後の対応について販売店とのトラブルがある場合は、消費者ホットライン188へ相談できます。相談は無料ですが、窓口につながった後は通話料がかかります。
今日、使い方と戻す場所を一緒に確認する
手元の電動爪削りを使う前に、説明書と型番を合わせ、使い終わったら戻す場所を本人と家族で決めましょう。削れないときに押し込まないことと、巻き込まれたときに無理に引き抜かないことも共有してください。
住まい全体の転倒・火の元・見守りも確認したいときは、高齢者の一人暮らしの住まい安全チェックへ進んでください。
情報確認日:2026年10月30日。国民生活センターの注意喚起公表日は2026年10月29日です。使い方・対象となる爪・手入れは、それぞれの製品の取扱説明書を確認してください。



