「お仏壇のはせがわ」はCMや店舗で知られていますが、どのように始まり、現在は何をしている会社なのでしょうか。仏壇を買う予定がある人にとっては、会社の知名度だけでなく、商品の表示、見積り、保証、納品後の相談まで確認することが大切です。
株式会社はせがわは、1929年に福岡県直方市で創業した仏壇・仏具販売会社です。現在は仏壇仏具だけでなく、墓石、屋内墓苑、樹木葬、終活周辺の相談などへ事業を広げています。
この記事で分かること
- 創業から現在までの主な歴史
- 2026年時点の上場区分、店舗数、事業内容
- 仏壇を店舗とオンラインで選ぶときの違い
- 見積り、品質表示、保証で確認する項目
- 終活周辺サービスを相談するときの契約上の注意
この記事では、2026年8月3日に株式会社はせがわの会社概要、沿革、事業紹介、品質保証を確認しました。会社情報は変わるため、店舗数やサービス範囲は利用前に公式サイトと対象店舗で再確認してください。
お仏壇のはせがわとは?2026年の会社概要
| 会社名 | 株式会社はせがわ |
|---|---|
| 創業 | 1929年9月 |
| 会社設立 | 1966年12月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 新貝三四郎 |
| 上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場、福岡証券取引所 |
| 連結売上高 | 21,122百万円(2026年3月期) |
| 従業員数 | 1,224名(2026年3月期) |
| 店舗数 | 計136店舗(2026年5月時点) |
店舗数136店の内訳は、「お仏壇のはせがわ」が西日本25店、関東96店、東海14店の計135店、飲食・食品・雑貨の「田ノ実」が1店です。つまり、136店すべてが仏壇店という意味ではありません。
以前の記事や会社紹介に「東証一部」「116店舗」と書かれていることがありますが、現在の上場区分と店舗数は変わっています。企業情報を比べるときは、数値と一緒に対象年月を確認します。
1929年の仏具店から始まった歴史
公式沿革から、会社の大きな変化を抜き出すと次のようになります。
| 年 | 主な出来事 | 変化の意味 |
|---|---|---|
| 1929年 | 長谷川才蔵が福岡県直方市で「長谷川仏具店」を創業 | 仏壇・仏具販売の出発点 |
| 1966年 | 株式会社長谷川仏壇店として法人化 | 個人店から会社組織へ |
| 1976年 | 株式会社はせがわへ商号変更 | 現在の社名になる |
| 1978~1979年 | 関東事務所を開設し、関東1号店を出店 | 九州中心から関東へ展開 |
| 1988年 | 福岡証券取引所へ株式上場 | 公式沿革では宗教用具関連業界初 |
| 1997年 | 墓石事業へ本格参入 | 仏壇から墓地・墓石へ相談範囲を拡大 |
| 2009年 | 屋内墓苑事業を開始 | 搬送式納骨堂の受託販売へ |
| 2012~2013年 | 東証二部、続いて東証一部へ上場 | 東京市場での上場区分が変化 |
| 2021年 | 新貝三四郎が代表取締役社長に就任 | 現在の経営体制へ |
| 2022年 | 東証スタンダード市場へ移行 | 市場再編後の現在の区分 |
| 2024年 | 株式会社現代仏壇を子会社化 | モダン仏壇のブランド・販売網をグループに加える |
この年表から分かるのは、地域の仏具店から広域の直営店網へ広がり、仏壇だけでなく墓石や納骨の相談も扱うようになった流れです。一方、公式沿革にない逸話や、当時の関係者の評価は、会社史の確定事項として扱わないほうが安全です。
現在の事業|仏壇・墓石から終活周辺の相談まで
| 事業 | 主な内容 | 利用時の確認点 |
|---|---|---|
| 仏壇仏具 | 直営店、オンライン、卸売で仏壇・仏具を販売 | 店舗取扱いとオンライン限定品、宗派、保証 |
| 墓石・樹木葬 | 霊園・寺院墓地の案内、墓石設計・施工、改修・解体、樹木葬の企画・販売 | 紹介先、使用権、管理者、総額、承継条件 |
| 屋内墓苑 | 寺院が所有する搬送式納骨堂の受託販売 | 所有・運営主体、参拝方法、管理費、閉鎖時の扱い |
| ピースフルライフサポート | 身元保証、死後事務、相続、遺品整理、不動産などの相談先を紹介 | 実際の契約相手、紹介料、専門資格、個人情報共有 |
| 飲食・食品・雑貨 | 「田ノ実」の店舗、法事向けギフトなど | 仏壇店の店舗数・サービスと混同しない |
終活周辺サービスは、はせがわ自身がすべての法律・不動産・遺品整理業務を行うという意味ではありません。公式事業紹介でも、困りごとに応じて業者や専門家を紹介すると説明しています。
相談するときは、「相談窓口は誰か」だけでなく、「最終的に誰と契約するか」「費用を誰へ払うか」「紹介料があるか」「個人情報をどこまで共有するか」を確認してください。相続や死後事務は、必要に応じて弁護士、司法書士、行政書士、税理士など担当業務に合う専門家へ直接確認します。
仏壇市場の変化に会社はどう対応している?
はせがわの2026年3月期から2028年3月期の中期経営計画は、外部環境として、仏壇を購入する世帯数の減少、商品の小型化、ホームセンター・家具店の参入、EC競争の激化を挙げています。
対応策として示しているのは、主に次の四つです。
- 新規出店、商品開発、現代仏壇との販売協力
- 樹木葬と一般墓を組み合わせた提案
- 終活・逝去後の困りごとを扱うピースフルライフサポートの拡大
- 店舗モデルと業務のデジタル化
これは会社が示した経営方針であり、将来の達成を保証するものではありません。ただ、仏壇店が「大きな仏壇を一度売る場所」から、小型仏壇、墓じまい、遺骨供養、終活相談などを継続して扱う窓口へ変わろうとしていることは読み取れます。
はせがわの歴史が購入者にとって意味すること
長い沿革や店舗網は、会社の継続性、相談窓口の多さ、商品選択肢を考える材料になります。しかし、「歴史が長い会社なら、どの商品・店舗・担当者でも自分に合う」とまではいえません。
| 会社の特徴から期待できること | 別に確認が必要なこと |
|---|---|
| 複数地域に直営店がある | 近隣店舗の在庫、担当者、配送・出張範囲 |
| 伝統型からモダン型まで扱う | 自宅の宗派、寸法、材質、原産国、仏具との組合せ |
| 仏壇以外の相談窓口もある | 自社提供か紹介か、契約相手と総費用 |
| 上場企業として会社情報を開示する | 個別商品の品質、店舗での説明、契約条件 |
| 保証制度を案内している | 購入商品が対象か、期間、対象外、出張費 |
会社情報は「候補から外すか残すか」の材料、商品と契約の確認は「実際に買うか」の材料、と分けて考えると整理しやすくなります。
品質保証は何年?対象商品と対象外を確認する
はせがわ公式オンラインショップの品質保証規定では、対象となる仏壇の保証期間は納品日から3年または5年で、商品により異なります。電装品など木部以外は1年です。
保証期間内でも、何でも無料になるわけではありません。公式規定では、製造上の原因と会社が判断した不具合が無償修理の対象です。次のようなものは対象外または有償になると案内されています。
- 木材など素材本来の色むら、風合い、経年変化
- 通常使用に伴う傷、汚れ、変色、錆び
- 他社での修理・改造
- 地震、火災、水害などによる損傷
- 納品後の移動、輸送、落下による損傷
- ろうそくや線香の焦げ、ヤニ汚れ
- 品質保証書を提示できない場合
公式ページの規定は、公式オンラインショップから直接購入した対象商品についての説明です。店舗で購入するときは、同じ期間・条件だと決めつけず、対象商品の保証書、出張修理の可否、梱包・送料・出張費、引っ越し後の扱いを契約前に確認してください。
仏壇を移動するときの採寸、梱包、寺院への確認は次の記事で整理しています。
口コミや評判を見るときの注意
はせがわ公式サイトは、購入者アンケートに基づく口コミを掲載しています。公式ページによると、2021年4月から2023年9月のアンケート回収率は14%で、接客、店舗、商品への評価割合も公表しています。
自社アンケートは、実際の購入者の具体的な相談内容を知る手がかりになります。一方、回答した14%の声であり、現在の全店舗・全商品・全購入者を代表するとは限りません。公式サイト以外の口コミにも、購入時期、商品価格、店舗、担当者、相談内容が書かれていなければ比較しにくいという限界があります。
口コミは星の平均だけでなく、次を確認します。
- いつ、どの店舗または通販で購入したか
- 仏壇本体だけか、仏具・位牌・配送まで含むか
- 購入前の説明と、納品後の対応を分けているか
- 不満が商品品質、価格、担当者、配送のどこにあるか
- 投稿者と販売会社の関係が明示されているか
店舗・オンライン・ほかの仏壇店をどう比べる?
| 選び方 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| はせがわの実店舗 | 実物の色・扉・引出しを見て、宗派や仏具を相談したい | 店舗ごとの展示品と在庫、見積り有効期限、持帰り検討の可否を確認 |
| はせがわ公式オンライン | 寸法と商品を自分で比較でき、来店が難しい | WEB限定品、配送・設置、返品、保証対象を商品ページごとに確認 |
| 地域の仏壇専門店 | 地域の寺院・宗派・仏事、修理や訪問対応を重視する | 品質表示、見積内訳、保証、事業継続時の相談先を確認 |
| 家具店・ホームセンター・ECモール | 小型品や価格を広く比較したい | 本尊・仏具、設置、開眼供養、古い仏壇の扱いが別になる場合がある |
同じ日に複数店舗を回る必要はありません。先に家で宗派と設置場所を確認し、同じ条件を2社以上へ伝えて見積りを取ると比較できます。
仏壇公正取引協議会は、仏壇の品質表示と原産国表示、不当な二重価格表示を制限するルールを設けています。会員マークの有無だけで品質が決まるわけではありませんが、材質・表面仕上げ・原産国・価格表示を尋ねる共通の物差しになります。
来店・相談前に家族で決めること
- 宗派と菩提寺:本尊、位牌、仏具の扱いを先に確認します。
- 置き場所:幅・高さ・奥行きに加え、扉を開く幅、コンセント、日光、エアコンの風を測ります。
- 座り方:床座か椅子か、車いすから手を合わせるかを決めます。
- 予算:本体だけでなく、本尊、仏具、位牌、配送、設置、古い仏壇の引取りを含めます。
- 将来の承継:誰が引き継ぐか、引っ越しや小型化の予定があるかを話します。
宗派が分からない場合は、販売店に推測してもらうだけで決めず、親族、葬儀や法要の書類、菩提寺を確認します。
見積書と担当者へ確認する12項目
- 仏壇の商品名、型番、外寸、扉を開いた寸法
- 木材・表面材・仕上げ・原産国の表示
- 宗派に合う本尊、脇掛け、位牌、仏具の内訳
- 展示品、取り寄せ品、受注品のどれか
- 本体価格と仏具一式価格を分けた金額
- 配送、階段作業、組立て、設置の費用
- 古い仏壇の引取り、供養、処分の方法と費用
- 注文後の変更・取消し・返品条件
- 納期と、遅れた場合の連絡方法
- 保証期間、保証対象、保証書、出張費
- 修理や引っ越しを依頼する窓口
- 終活サービスを紹介される場合の契約相手と総費用
「今日だけ」「セットならお得」という説明を受けた場合も、元の単品価格、セットに含まれる品、不要品を外せるかを確認します。その場で契約せず、見積書を持ち帰って家の寸法と照合する時間を取りましょう。
仏壇の種類・材質・品質の見方は、次の記事で詳しく整理しています。
よくある質問
お仏壇のはせがわは全国どこにでも店舗がありますか?
2026年5月時点の公式会社概要では、仏壇店は西日本、関東、東海に計135店です。すべての都道府県に直営店があるという意味ではありません。公式店舗検索で最寄り店、営業時間、取扱いサービスを確認してください。
上場企業なら仏壇の品質もすべて同じですか?
上場は会社情報や経営体制を知る材料ですが、個別商品の材質、製造地、仕上げ、保証を示すものではありません。商品表示、現物、保証書、見積書を商品ごとに確認します。
店舗で相談したら必ず購入しなければなりませんか?
相談や見積りを受けたからといって、内容を比べずに契約する必要はありません。見積書の有効期限と商品の取り置き条件を確認し、家族や菩提寺と相談してから決めます。
古い仏壇の処分や修理も一緒に頼めますか?
店舗、地域、仏壇の状態によって対応と費用が異なります。新しい仏壇の見積りとは別に、搬出、供養、廃棄、修理、移送の作業を分けて書面にしてもらいます。菩提寺への報告や閉眼供養が必要かも確認してください。
まとめ|長い歴史と個別の契約条件を分けて見る
株式会社はせがわは、1929年に福岡県直方市の仏具店として始まり、関東・東海へ店舗を広げ、墓石、屋内墓苑、現代仏壇、終活周辺相談へ事業を展開してきました。2026年現在は東証スタンダード市場と福岡証券取引所に上場しています。
ただし、会社の長い歴史や店舗数だけで、個別の仏壇やサービスが自分に合うとは決まりません。
- 宗派と設置寸法を家で確認する
- 同じ条件で複数の販売店・商品を比較する
- 本体、仏具、配送、引取りを分けた見積書を受け取る
- 保証期間だけでなく対象外と出張費も読む
- 終活相談は実際の契約相手と費用を確認する
会社情報は安心材料の一つ、見積書と保証書は購入判断の中心です。この二つを分けて確認すると、知名度にも価格だけにも偏らず選べます。
情報確認日
会社概要、沿革、事業、品質保証は2026年8月3日に確認しました。店舗数、事業内容、商品、保証規定は変わることがあります。購入前に公式サイト、対象店舗、商品ごとの保証書を確認してください。



