高齢の親にスマホを持たせたい。けれど、料金が高くならないか、使いこなせるか、詐欺にあわないか、なくさないか心配。
そう感じる家族は少なくありません。
スマホは、家族との連絡、見守り、通院や買い物、写真、地図、防災情報などに役立ちます。ただし、買って渡すだけでは、かえって混乱やトラブルの原因になることもあります。
高齢の親にスマホを持たせる前には、「何のために使うか」「料金はいくらまでか」「困った時に誰が助けるか」を先に決めることが大切です。
この記事では、高齢の親にスマホを持たせる前に確認したい料金、機種、契約、使い方、詐欺対策、家族サポートのポイントを解説します。
親にスマホを持たせる目的を決める
最初に決めたいのは、スマホで何をしたいのかです。
目的があいまいなまま契約すると、不要な機能や高いプランを選んでしまうことがあります。
よくある目的
- 家族と電話やメッセージで連絡する
- 写真やビデオ通話を楽しむ
- 外出時に地図や乗換案内を使う
- 災害時や体調不良時に連絡できるようにする
- 通院予定、薬、買い物メモを確認する
- 一人暮らしの見守りに使う
- スマホ教室や学び直しに使う
目的が「家族と連絡すること」なら、最初から多くのアプリを入れる必要はありません。電話、家族とのメッセージ、カメラ、地図、天気くらいから始める方が続きやすくなります。
料金と契約で確認すること
スマホを持たせる前に、毎月の料金と契約内容を確認しましょう。
総務省は、携帯電話サービスの選び方や料金、契約に関する情報をまとめた携帯電話ポータルサイトを公開しています。
契約前の確認項目
- 月額料金はいくらか
- 通話料は別にかかるか
- データ容量は本人の使い方に合っているか
- 不要なオプションが付いていないか
- 端末代金の分割払いがあるか
- 契約名義は本人か家族か
- 支払い方法は本人の口座か家族の口座か
- 解約や機種変更を誰が手続きできるか
高齢の親が一人で店頭契約する場合、説明を十分に理解しないままオプションを付けてしまうことがあります。できれば家族が同席し、契約書や重要事項を一緒に確認しましょう。
機種は「本人が操作できるか」で選ぶ
スマホ選びでは、最新機種かどうかより、本人が使いやすいかが重要です。
確認したいポイント
- 画面が見やすいか
- 文字サイズを大きくできるか
- 音量を上げやすいか
- 持ちやすい重さか
- 充電しやすいか
- 家族が操作を教えやすい機種か
- 修理やサポートを受けやすいか
高齢者向けスマホは、画面やメニューが分かりやすい一方で、家族が使っている機種と操作が違う場合もあります。
家族が日常的に教えるなら、家族が説明しやすい機種を選ぶことも現実的です。
最初に覚える操作を絞る
スマホを渡した初日に、すべてを教える必要はありません。最初に覚える操作を絞る方が、本人も家族も疲れません。
最初の1か月で覚える操作
- 電話をかける、受ける
- 家族にメッセージを送る
- 写真を撮る、見る
- 天気を見る
- 地図で自宅や病院を確認する
- 充電する
- 変な画面が出たら家族に相談する
スマホは、終活や手続きのためだけではありません。写真、家族との連絡、地図、音楽、動画など、楽しみから始めると続きやすくなります。
詐欺対策を最初から組み込む
高齢の親にスマホを持たせるなら、詐欺対策は最初からセットで考えます。
警察庁は、フィッシングや特殊詐欺への注意を呼びかけています。スマホを使い始める前に、家族で基本ルールを決めておきましょう。
親と決めておくルール
- SMSやメールのリンクはすぐ押さない
- 警告画面に出た電話番号へ電話しない
- 認証コードや暗証番号を人に教えない
- 電子マネーを買って番号を教えない
- 投資や副業の勧誘は家族に相談する
- 分からない画面はスクリーンショットを家族に送る
スマホ詐欺の具体例は、以下の記事で詳しく解説しています。
安全設定は家族と一緒に行う
スマホを持たせる前に、最低限の安全設定も済ませておきましょう。
- 画面ロック
- 緊急連絡先
- 医療情報
- 迷惑電話・迷惑SMS対策
- 位置情報共有の有無
- アプリ課金や決済の制限
- 紛失時の探し方
安全設定の詳しいチェックリストは、こちらで整理しています。
家族のサポート体制を決める
スマホは、使っているうちに分からないことが必ず出てきます。
「困ったら聞いて」と言うだけでなく、誰に、いつ、どう聞くかを決めておくと安心です。
決めておくこと
- スマホ担当の家族を決める
- 月に一度、料金や不要アプリを確認する
- 詐欺らしい連絡が来た時の相談先を決める
- 機種変更や解約時に誰が付き添うか決める
- パスワードや契約情報の保管場所を決める
親の暮らし全体の見守りが必要になってきた場合は、スマホだけで解決しようとせず、地域包括支援センターなどにも相談しましょう。
終活として残しておきたいスマホ情報
スマホ契約は、本人が亡くなった後や判断力が低下した後に、家族が手続きで困りやすい項目です。
終活ノートには、次のような情報を残しておくとよいでしょう。
- 携帯会社名
- 契約名義
- 支払い方法
- 端末の保管場所
- ロック解除情報の保管場所
- 使っているメールアドレス
- スマホ決済やサブスクの有無
- 写真や連絡先を残したいか
スマホ、ネット口座、サブスク、写真データなどをまとめて整理するなら、デジタル終活の記事も参考になります。
関連記事
親にスマホを持たせる準備は、詐欺対策、安全設定、デジタル終活、見守りとあわせて確認すると実用的です。
まとめ 高齢の親にスマホを持たせる前に目的とルールを決める
高齢の親にスマホを持たせる前に確認することを解説してきました。
- スマホを持つ目的を先に決める
- 月額料金、オプション、契約名義、支払い方法を確認する
- 機種は本人が操作できるかで選ぶ
- 最初に覚える操作を絞る
- 詐欺対策と安全設定を最初から行う
- 困った時の家族サポート体制を決める
高齢の親にスマホを持たせるなら、便利さだけでなく、料金、詐欺対策、緊急時の使い方まで含めて準備しましょう。


