地震、台風、大雨、猛暑。災害が起きたとき、高齢の親が一人で避難できるか、家族はすぐ連絡できるか、不安になる人は多いはずです。
防災は非常食を買うだけでは終わりません。薬、保険証類、緊急連絡先、避難先、近所とのつながりまで整理しておく必要があります。
高齢者の防災終活は、「避難できるか」「連絡できるか」「薬と医療情報を持ち出せるか」を家族で確認することから始まります。
この記事では、災害時に家族が困らないための高齢者の防災終活を整理します。
高齢者の防災終活が必要な理由
高齢者は、災害時に避難や情報収集が難しくなることがあります。足腰の不安、持病、服薬、認知症、スマホ操作の不慣れ、一人暮らしなどが重なると、家族が支援しにくくなります。
内閣府は、災害時に特に支援が必要な人への対策として、避難行動要支援者名簿などの情報を公開しています。自治体によって支援の仕組みは異なるため、住んでいる地域の制度を確認することが大切です。
まず確認する防災チェックリスト
家族で確認したい項目
- 自宅の災害リスクを知っているか
- 避難場所、避難経路を確認しているか
- 一人で避難できるか
- 薬、お薬手帳、保険証類を持ち出せるか
- 家族や支援者の緊急連絡先が紙であるか
- スマホの充電、モバイルバッテリーがあるか
- 近所や地域包括支援センターとつながりがあるか
防災用品を買う前に、まずは「災害時に本人がどう動くか」を家族で確認しましょう。
避難場所と避難経路を確認する
高齢の親が住む地域のハザードマップ、避難場所、避難経路を確認します。
家族が遠方にいる場合、災害時にすぐ迎えに行けるとは限りません。本人が自力で動けるか、近所の人や地域の支援につなげられるかを考えておく必要があります。
- 最寄りの避難場所
- 避難場所までの道のり
- 夜間や雨の日でも歩けるか
- 杖、歩行器、車椅子で移動できるか
- エレベーターが止まった場合の対応
- ペットを連れて避難できるか
住まいの安全チェックは、以下の記事でも整理しています。
薬・保険証・医療情報を持ち出せるようにする
高齢者の避難では、食料や水だけでなく、薬と医療情報が重要です。
持病がある人は、薬が切れると体調に影響することがあります。お薬手帳、かかりつけ医、薬局、持病、アレルギーなどを紙でまとめておきましょう。
医療情報として残すもの
- 服薬中の薬
- お薬手帳
- 持病、手術歴、アレルギー
- かかりつけ医、薬局
- 健康保険証、資格確認書、マイナ保険証に関する情報
- 介護保険証、ケアマネジャーの連絡先
保険証類や資格確認書の確認は、こちらの記事も参考になります。
緊急連絡先は紙とスマホの両方で残す
災害時は、スマホの電池切れや通信障害が起こることがあります。スマホだけでなく、紙の緊急連絡先も用意しておきましょう。
- 家族、親族
- 近所の支援者
- かかりつけ医、薬局
- 地域包括支援センター
- ケアマネジャー、介護サービス事業所
- 管理会社、大家、見守りサービス
緊急連絡先リストの作り方は、以下の記事で詳しく整理しています。
非常持ち出し袋を高齢者向けに見直す
一般的な防災用品に加えて、高齢者本人に必要なものを入れます。
高齢者向けに追加したいもの
- 常用薬の予備
- お薬手帳のコピー
- 眼鏡、補聴器の電池
- 入れ歯ケース、洗浄剤
- 介護用品、紙パンツ
- 杖や歩行補助具
- 季節に合う衣類
- 家族の連絡先を書いた紙
重すぎる袋は持ち出せません。本人が持てる重さに分ける、玄関近くに置く、家族が定期的に中身を確認するなど、使える形にしておきましょう。
スマホと電源の備えも確認する
災害時には、スマホが連絡、地図、防災情報、安否確認に役立ちます。
ただし、バッテリーが切れると使えません。充電器、モバイルバッテリー、車で充電できるケーブルなどを準備し、本人が使えるか確認しておきましょう。
高齢者のスマホ設定は、以下の記事でも整理しています。
地域の支援につながっておく
家族が遠方の場合、災害時にすぐ駆けつけられないことがあります。
一人暮らし、要介護、認知症、歩行困難などがある場合は、自治体の高齢者福祉窓口、地域包括支援センター、ケアマネジャーに相談し、災害時の支援や避難行動要支援者名簿について確認しましょう。
地域包括支援センターについては、以下の記事も参考になります。
終活ノートに防災情報を書く
防災情報は、一度書いたら終わりではありません。住所、連絡先、薬、介護サービス、避難場所は変わることがあります。
終活ノートには、次の情報をまとめておくと家族が確認しやすくなります。
- 避難場所、避難経路
- 非常持ち出し袋の場所
- 薬、医療、介護の情報
- 緊急連絡先
- ペットの避難や預け先
- 家族が災害時に確認する手順
よくある質問
非常持ち出し袋はどこに置くのがよいですか?
玄関、寝室の近く、普段の動線上など、本人が取り出しやすい場所に置きます。押し入れの奥にしまうと、いざという時に使えません。
親が避難を嫌がる場合はどうすればよいですか?
普段から避難先、持ち物、誰が迎えに来るかを話しておくことが大切です。地域包括支援センターや自治体窓口にも相談し、本人だけで抱えない仕組みを作りましょう。
ペットがいる場合はどう準備しますか?
ペット用品、ワクチン情報、写真、預け先、避難時のルールを確認します。高齢者とペットの終活は、別記事でも整理しています。
まとめ 高齢者の防災は家族が動ける情報整理から
高齢者の防災終活は、非常食や水だけでは不十分です。
- 避難場所と避難経路を確認する
- 薬、お薬手帳、保険証類を持ち出せるようにする
- 緊急連絡先を紙とスマホの両方で残す
- 非常持ち出し袋を本人が持てる重さにする
- 地域包括支援センターや自治体の支援につながる
まずは、親の避難場所、薬、緊急連絡先の3つを家族で確認してみましょう。
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防災終活は、緊急連絡先、スマホ設定、住まい安全、マイナ保険証、ペットの備えとあわせて確認すると実用的です。


