死亡届、年金、健康保険、銀行口座、不動産、相続税、スマホやネットサービスの解約。
家族が亡くなった後の手続きは、紙の書類、役所、金融機関、法務局、税務署などが関係し、遺族にとって大きな負担になります。
こうした負担を減らすため、死亡・相続手続きのオンライン化やワンストップ化が進められています。
ただし、すべての手続きがすぐオンラインだけで完結するわけではありません。だからこそ終活では、今から家族が手続きしやすい情報整理をしておくことが大切です。
死亡・相続手続きのオンライン化とは
死亡・相続手続きのオンライン化とは、亡くなった後に必要となる行政手続きや相続手続きを、オンラインで申請・確認しやすくする取り組みです。
デジタル庁は、死亡・相続手続のワンストップ化に関する取り組みを進めています。
将来的には、遺族が複数の窓口を回る負担を減らし、必要な手続きを案内しやすくすることが期待されます。
オンライン化は便利ですが、制度や自治体の対応状況は変わります。この記事では、最新の取り組みを踏まえつつ、今すぐ家庭でできる準備を中心に整理します。
死亡後に必要になりやすい手続き
家族が亡くなった後、遺族は短期間で多くの手続きを行います。
- 死亡届の提出
- 火葬許可・埋葬に関する手続き
- 健康保険・介護保険の手続き
- 年金の停止や未支給年金の請求
- 銀行口座・証券口座の相続手続き
- 不動産の相続登記
- 公共料金・携帯電話・サブスクの解約
- 相続税の申告が必要かどうかの確認
危篤から葬儀までの流れは以下の記事でも整理しています。
相続登記の義務化については、以下の記事も参考になります。
オンライン化されても家族が困ること
手続きがオンライン化されても、家族が情報を知らなければ手続きは進みません。
口座や契約の存在が分からない
ネット銀行、証券口座、クレジットカード、サブスク、クラウドサービスなどは、紙の郵便物が少ないため、家族が存在に気づきにくいものです。
死亡後の銀行口座の扱いについては、マネーライフハックの記事も補足として参考になります。
パスワードが分からない
パスワードを家族に丸ごと渡すのは危険ですが、必要なサービスの一覧、問い合わせ先、保管場所を残しておくことは大切です。
本人確認書類が見つからない
マイナンバーカード、保険証、介護保険証、年金手帳や基礎年金番号、印鑑登録、通帳などの保管場所を家族に伝えておきましょう。
誰が手続きするか決まっていない
相続人が複数いる場合、誰が代表して金融機関や役所へ連絡するかで混乱することがあります。家族で役割を決めておくとスムーズです。
終活で今から整理したい情報
オンライン化を待つより、まずは家族が情報にたどり着けるようにしましょう。
手続きリストを作る
- 役所で必要な手続き
- 金融機関の一覧
- 保険会社の連絡先
- 不動産の所在地
- スマホ・ネット回線・サブスク
- クレジットカード
- 年金・健康保険・介護保険の情報
保管場所を決める
終活ノート、ファイル、クラウド、金庫など、どこに何を残すかを決めます。重要なのは、家族が見つけられることです。
死後事務を頼む人を決める
おひとりさまや、家族に手続きを頼みにくい人は、死後事務委任契約を検討することがあります。
デジタル終活との関係
死亡・相続手続きのオンライン化と、デジタル終活は相性がよいテーマです。
オンライン手続きが広がるほど、スマホ、メール、ネット銀行、証券口座、ポイント、クラウド、SNSなどの情報整理が重要になります。
家族が困らないよう、次の情報を一覧にしておきましょう。
- 利用しているスマホ会社
- メールアドレス
- ネット銀行・証券口座
- サブスクや定期購入
- ポイント・マイル
- SNSやブログ
- パスワード管理方法
ポイントやマイルの相続については、以下の記事も参考になります。
よくある質問
死亡届はオンラインで出せますか?
自治体や制度の対応状況によって変わります。実際の手続きは、亡くなった時点の自治体案内や葬儀社の説明を確認しましょう。
オンライン化されれば相続手続きは簡単になりますか?
一部の負担は軽くなる可能性がありますが、相続人の確認、遺産分割、税務、不動産登記などは個別の事情で複雑になることがあります。
今から家族にパスワードを教えるべきですか?
安易に共有するのは危険です。パスワード管理方法、重要サービスの一覧、緊急時に確認する方法を安全に残すことを考えましょう。
まとめ オンライン化の前に情報整理を
死亡・相続手続きのオンライン化について解説してきました。
- 死亡・相続手続きのオンライン化は、遺族の負担軽減につながる取り組み
- ただし、すべての手続きがすぐオンラインで完結するわけではない
- 家族が口座や契約の存在を知らなければ手続きできない
- 終活ノートやデジタル終活で情報整理が必要
- おひとりさまは死後事務の依頼先も検討する
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